遠つ(読み)トオツ

デジタル大辞泉 「遠つ」の意味・読み・例文・類語

とお‐つ〔とほ‐〕【遠つ】

[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞遠くの。遠くにある。
あられ降り―大浦に寄する波よしも寄すとも憎くあらなくに」〈・二七二九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遠つ」の意味・読み・例文・類語

とお‐つ とほ‥【遠つ】

連体〙 (「つ」は「の」の意の古い格助詞) 名詞の上に付いて、そのものが距離的に遠いこと、時間的に古いことを表わす。特に、地名などに冠せられる時は、その場所が「近つ…」と呼ばれる場所にくらべて、都からの距離が遠いことを示す。
壬二集(1237‐45)「もろこしも千賀のうらわの夜の夢思はぬなかにとほつふな人」

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