邪見(読み)ジャケン(英語表記)mithyā-dṛṣṭi

デジタル大辞泉 「邪見」の意味・読み・例文・類語

じゃ‐けん【邪見】

[名・形動]
よこしまな見方考え方。不正な心。
仏語因果道理を無視する誤った考え方。五見・十惑の一。
邪険」に同じ。
「―に蹴る」〈露伴・付焼刃〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「邪見」の意味・わかりやすい解説

邪見
じゃけん
mithyā-dṛṣṭi

仏教用語。サンスクリット語で悪しき見解という意味。仏教では見という語をしばしば特に誤った見解の意味に使い,根本煩悩一つに数える。これに薩迦耶見,辺執見,邪見,見取見,戒禁取見の5つ (五見) があり,いずれも誤った見解であるが,特に因果の道理を否定する見解はいちばん悪質なので,それを邪見という。

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