野飼(読み)のがい

精選版 日本国語大辞典 「野飼」の意味・読み・例文・類語

の‐がい ‥がひ【野飼】

〘名〙
牛馬などを牧場に放って飼うこと。野に放し飼いにすること。放牧
※宇津保(970‐999頃)内侍督「こまひきもちかくなりぬれば、のがひもかずにいりたまふ時やあらん」
野生であること。自然に野原で生長すること。
※俳諧・其袋(1690)秋「角もじやいせの野飼の花薄其角〉」

の‐が・う ‥がふ【野飼】

〘他ハ四〙 牛馬などを野飼いする。放し飼いにする。放牧する。和歌では多く「嫌う」意の「のかふ」に掛けて用いられる。
古今(905‐914)雑体・一〇四五「いとはるるわが身ははるのこまなれやのがひがてらにはなちすてつる〈よみ人しらず〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android