長生(村)(読み)ちょうせい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「長生(村)」の意味・わかりやすい解説

長生(村)
ちょうせい

千葉県中東部、九十九里平野に位置する長生郡にある村。内陸部をJR外房(そとぼう)線と国道128号が走り、海浜に沿って九十九里有料道路が通る。近世初頭大多喜(おおたき)城主の本多氏の所領となり、江戸時代には幕府直轄地となった。九十九里平野での米作のほか、施設園芸のトマト、キュウリや生乳、ラカンマキなどの植木が生産される。海岸ではイワシ漁やノリ養殖から、海水浴場民宿の観光業へ転換している。岩沼獅子舞(ししまい)は京都祇園(ぎおん)に起源をもつといわれ、県の無形民俗文化財に指定されている。面積28.25平方キロメートル、人口1万3803(2020)。

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『『長生村史』(1960・長生村)』


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