馬王堆1号漢墓(読み)まおうたいいちごうかんぼ(英語表記)Ma-wang-chi i-hao Han-mu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「馬王堆1号漢墓」の意味・わかりやすい解説

馬王堆1号漢墓
まおうたいいちごうかんぼ
Ma-wang-chi i-hao Han-mu

中国湖南省長沙市郊外の五里牌馬王堆で 1971年に発見された前漢初頭の墓。発掘は 72年1~4月にかけて行われた。前漢恵帝年代 (前 195~187) のたい侯の初代利倉侯の夫人と考えられる遺体が,ほぼ完全な形で発見された。また絹織物漆器,竹・木器,陶器など 1000点余を数える副葬品も比較的完全な形で残っていた。なかでも変形雲竜文や雷文の描かれた木棺,竹製十二音律管,木瑟,彩色帛画,香炉木俑などが世界の注目を集めた。ほかの多くの副葬品も当時の風俗,生活を知るうえで,きわめて資料価値の高いものであった。 (→長沙遺跡 )  

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