精選版 日本国語大辞典 「香炉」の意味・読み・例文・類語
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香を焚(た)くことは、インドでは臭気を除くために古くから行われたが、転じて仏を供養する方法の一つとなった。香炉はそのための器で、形式には居(すえ)香炉、柄(え)香炉、釣香炉、象炉などがある。
居香炉は前机の上に置いて用いるもので、博山(はくさん)炉、火舎(かしゃ)香炉、蓮華(れんげ)形香炉、紇哩字(きりく)香炉、蛸足(たこあし)香炉、鼎(かなえ)形香炉などの種類がある。柄香炉は朝顔形の炉に座と柄をつけ、手に持って用いるもので、古く「玉虫厨子(ずし)」台座にも描かれているものである。釣香炉は環をつけて釣り下げて用い、象炉は象の形をかたどったもので、密教の灌頂(かんじょう)の際に受者がそれをまたいで身を清めるのに用いた。のちには仏事以外にも、室内・衣服に香を焚きしめるのに薫炉が用いられ、香道に用いられる聞(きき)香炉にも数多くの名品が現存している。
[杉本一樹]
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…正倉院の大理石製の本体に5匹の金銅製獅子脚を持つものなどがその例。小型の青銅製鋳造品で透しのある蓋を持つ火舎は,仏教の供養具の香炉として後世までつくられる。三彩釉の火舎は8世紀,瓦質土器の火舎は平安・鎌倉時代にも多く用いられ,大型のものは火鉢,小型製品は香炉として用いられた。…
…香草をいぶして衣服を保護したり,室内に香気をただよわす香炉。中国の戦国・漢代に発達し,銅製や陶製のものがある。…
…(1)十種香箱 二重の箱で華麗な蒔絵が多い。上段には惣包(そうづつみ)や打敷(うちしき),源氏香之図や香割道具等,下段には聞香炉,(銀)葉盤(ぎんようばん),重香合(じゆうこうごう),香筯建(きようじたて),香札,札筒,折据(おりすえ),火末入(ひずえいれ),
葉入などを納める。縦7寸5分,横6寸4分,高さ6寸7分(1寸は約3cm)。…
…仏前の供養具である花瓶,燭台,香炉の三つ道具を総称していう。しかし,室町時代には供養具の性格から離れ,鑑賞具として扱う考えが生まれる。…
※「香炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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