高崎山城(読み)たかさきやまじょう

日本の城がわかる事典 「高崎山城」の解説

たかさきやまじょう【高崎山城】

大分県大分市と別府市との境界の高崎山にある山城(やまじろ)。高崎山は標高628m、由布岳、鶴見岳等が連なる火山群の南東端にあたり、別府湾にややせり出すように屹立(きつりつ)する。山中に生息する野生ニホンザルを餌付けした高崎山自然動物園がある。四方を見わたせることから、古くは四極山(しはつやま)と呼ばれ、奈良時代には烽(とぶひ)が置かれた。山頂に築かれた城は難攻不落として知られ、南北朝時代の戦乱や島津氏の豊後侵入に際して大友氏の拠城となったが、1593年(文禄2)の大友氏廃絶により廃城となり、現在は遺構のみが残っている。JR大分駅からバスでかんたん停留所下車(登り口)、徒歩約1時間30分。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android