α-β石英転移(読み)アルファベータせきえいてんい

最新 地学事典 「α-β石英転移」の解説

アルファベータせきえいてんい
α-β石英転移

α-β quartz transition

低温型石英(α石英)⇌高温型石英(β-石英)の多形転移。転移は迅速に行われ,可逆的であり,転移曲線は固相反応のためほとんど直線である。すなわち,転移温度は,常圧下で573℃,100MPaで599℃,300MPaで644℃,1GPaで815℃,約4MPa上がると1℃だけ転移温度が上がる。KeithとTuttle(1952)の常圧下での研究では,天然産石英のα-β転移温度には2.5℃の広がりがある。一般に流紋岩中の石英は転移温度が低く(572.4~573.0℃),花崗岩中の石英のそれは高い(573.0~573.6℃)。この変化はSi4やO2以外の少量のイオンが固溶体をつくるためであり,生成温度の影響を強く受けている。α-β転移はそのCp-Tカーブの形から典型的なλ-転移と呼ばれており,転移の次数について議論があった。転移点のかなり下からドフィネ双晶が発生し転移に至ることが知られているが,詳細な熱測定により1.15℃の狭い温度範囲に,不整合相を挟んで高温側の二次転移と低温側の一次転移の二つの転移が存在していることがわかった。一次転移のエンタルピーが大きいので,通常の測定では一つの転移のように見える。参考文献M.Matsuura et al.(1985) J. Phys. Soc. Jap

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参照項目:相転移

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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