改訂新版 世界大百科事典 「α-ケトグルタル酸」の意味・わかりやすい解説 α-ケトグルタル酸 (アルファケトグルタルさん)α-ketoglutaric acid 化学式HOOCCOCH2CH2COOH。クエン酸回路(細胞の好気的呼吸)の一員であり,ミトコンドリアに局在するイソクエン酸デヒドロゲナーゼによってイソクエン酸が酸化的脱炭酸されることにより生成する。またグルタミン酸とも関係深い代表的α-ケト酸で,グルタミン酸の酸化的脱アミノ反応によっても生成する。種々のアミノ基転移反応におけるアミノ基受容体(レセプター)として重要な役割を果たす。シュードモナス(緑膿(りよくのう)菌),霊菌などの発酵では,ブドウ糖から大量にα-ケトグルタル酸がつくられる。執筆者:柳田 充弘 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by