ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイヒラー」の意味・わかりやすい解説
アイヒラー
Eichler, August Wilhelm
[没]1887.3.2. ベルリン
ドイツの植物学者。マールブルク大学卒業 (1861) 後ミュンヘンへ行き,博物学者 K.マルティウスの助手となって『ブラジルの植物』の編纂に協力する。キール大学教授 (72) ,ベルリン大学教授 (78) 。花の構造に関する比較研究などの業績もあるが,彼の名を不朽のものにしているのは,1886年に作成した植物分類体系である。葉状植物,コケ植物,シダ植物,種子植物の4つの門をおき,種子植物をさらに被子植物と裸子植物とに2分した。植物の進化の歴史を分類に反映させようとする最初の試みであった彼の分類体系は,次第に世界中で広く受入れられるようになり,その後改良を加えられて,今日の植物分類体系の基礎をなすにいたっている。
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