アイリッシュウルフハウンド(読み)あいりっしゅうるふはうんど(その他表記)Irish wolf hound

デジタル大辞泉 の解説

アイリッシュ‐ウルフハウンド(Irish wolfhound)

アイルランド原産の大形犬性質がおとなしく、威厳があり、主人に忠実なことから、家庭犬としても飼われる。体高は犬の中では最大で、最低が雄で77.5センチ、雌で70センチ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アイリッシュウルフハウンド
あいりっしゅうるふはうんど
Irish wolf hound

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜であるイヌの1品種で、アイルランド原産の大形獣猟犬である。古くからシカオオカミ猟に用いられてきたが、オオカミの絶滅に伴い用途を失って、飼育頭数を減じ、質も低下した。しかし残存したものに、ディアハウンドグレートデンボルゾイの血を注入して、ふたたび作出された。本種はグレーハウンド型の大形犬で、硬くて粗いワイヤー状の被毛があり、敏捷(びんしょう)で精悍(せいかん)、威厳にあふれた渋い感じのイヌである。背が高く、最低70センチメートル以上で、大きいものは86.25センチメートルもあった。体高のわりにはスマートで、体重は雄が40.5~54キログラム、雌はやや軽い。吻(ふん)は太くて長く、耳は小さい。尾は細くて低く保持され、先端がわずかにカーブする。毛色灰色、ファウン、黒、虎(とら)毛、赤などがある。

増井光子


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

犬&猫:ペットの品種がわかる事典 の解説

アイリッシュ・ウルフハウンド【Irish Wolfhound】

アイルランド原産の大型犬。体高は牡81~86センチ、牝71センチ以上で、純血種中最大。オオカミ狩りやシカ狩りに使われていたが、アイルランドでオオカミが絶滅した現在は、おもに番犬や家庭犬として飼育されている。粗くてかたい被毛をもつ。アイルランドの国犬に指定されている。JKCでは、第10グループ(視覚ハウンド)に分類する。

出典 講談社犬&猫:ペットの品種がわかる事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android