哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜であるイヌの1品種で、アイルランド原産の大形獣猟犬である。古くからシカやオオカミ猟に用いられてきたが、オオカミの絶滅に伴い用途を失って、飼育頭数を減じ、質も低下した。しかし残存したものに、ディアハウンドやグレートデン、ボルゾイの血を注入して、ふたたび作出された。本種はグレーハウンド型の大形犬で、硬くて粗いワイヤー状の被毛があり、敏捷(びんしょう)で精悍(せいかん)、威厳にあふれた渋い感じのイヌである。背が高く、最低70センチメートル以上で、大きいものは86.25センチメートルもあった。体高のわりにはスマートで、体重は雄が40.5~54キログラム、雌はやや軽い。吻(ふん)は太くて長く、耳は小さい。尾は細くて低く保持され、先端がわずかにカーブする。毛色は灰色、ファウン、黒、虎(とら)毛、赤などがある。
[増井光子]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...