哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜であるイヌの1品種で、アイルランド原産の大形獣猟犬である。古くからシカやオオカミ猟に用いられてきたが、オオカミの絶滅に伴い用途を失って、飼育頭数を減じ、質も低下した。しかし残存したものに、ディアハウンドやグレートデン、ボルゾイの血を注入して、ふたたび作出された。本種はグレーハウンド型の大形犬で、硬くて粗いワイヤー状の被毛があり、敏捷(びんしょう)で精悍(せいかん)、威厳にあふれた渋い感じのイヌである。背が高く、最低70センチメートル以上で、大きいものは86.25センチメートルもあった。体高のわりにはスマートで、体重は雄が40.5~54キログラム、雌はやや軽い。吻(ふん)は太くて長く、耳は小さい。尾は細くて低く保持され、先端がわずかにカーブする。毛色は灰色、ファウン、黒、虎(とら)毛、赤などがある。
[増井光子]
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新