日本大百科全書(ニッポニカ) 「グレートデン」の意味・わかりやすい解説
グレートデン
ぐれーとでん
Great Dane
哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、非常に大形。イノシシ猟犬、闘犬、護身用番犬として用いられてきた。原産地はデンマークもしくはドイツといわれている。その祖先はアジアに発祥したマスチフの血を引くと思われるが、発達の道程は不明である。歴史は古く、過去400年ほどの間に改良固定されてきた。体形は、背が高く筋肉質で均整がとれ、たいへん力強くかつ優美である。被毛は短く、毛色は虎(とら)毛、フォーン、ブルー、黒、ハルクインなど。耳は垂れ耳であるが、断耳して立てることも多い。体格は大きいほどよいとされ、雌では体重45キログラム、体高70センチメートル以上、雄では体重54キログラム、体高76センチメートル以上である。
[増井光子]