家や財産を外敵から守り警護するために飼われるイヌをいう。イヌはどんなイヌでも、不審なものの接近、侵入に対し、ほえて仲間に知らせる性質があるので、品種を問わず番犬として役だつ。しかし、侵入する外敵を意図的に排斥するためには、ある程度の体格と闘争力も要求されるものである。専門的に番犬としての任務が与えられるものとしては、戦争時の見張り役、定住地域の警備犬、身辺護身犬、家畜の見張り役などがあげられよう。護身犬や警備犬としては、巨大な体躯(たいく)を有する犬種が珍重され、紀元1世紀のころには、マスチフのような大形犬が普遍化していた。
警備犬として性能のよいものは、いわゆる作業犬種といわれるグループのものである。シェパード、ドーベルマン、ボクサー、エアデールテリアなどは訓練性能もよく、あらゆる作業に適している。日常実務に携わるとき、あまりに大形すぎるものは扱いにくいこともあり、万能作業犬として世界的に名声を博している犬種は、いずれも体高60~65センチメートル、体重30キログラム前後のものが多い。一方、山岳地帯や村落で家畜を大形肉食獣や盗難から守るイヌの場合は、動物どうしの闘争に打ち勝つためにも、体躯雄大な犬種がみられる。たとえば、ピレニアンマウンテンドッグ、コーバース、チベッタンマスチフなどである。
かつてイヌは番犬としてほえることをとがめられはしなかった。しかし、時代が変わり、都市が発展し人家が密集してくると、イヌのほえ声は騒音となり、しばしばトラブルのもととなってきた。ほえないようにするくふうがいろいろ考案されているのも、時代の流れといえるであろう。騒音が懸念されるときには、ほえ声の甲高い神経質な気質の犬種は避けるほうが無難である。また、現在では、とくに都市部において、番犬としてのたけだけしさよりも、コンパニオンドッグ(ペットとよばずにこの名称を用いる運動がおこっている)としての意味合いが強く求められ、居住地の広さに関係して、大形犬よりむしろ小形犬へと飼育頭数が変化している。
[増井光子]
…(b)農場犬 ロットワイラー,シュナウツァーなど。(c)番犬 マスチフ,グレート・デーン,セント・バーナード,ボクサー,ドーベルマン・ピンシェルなど。(d)そり犬 エスキモー犬,サモエードなど。…
※「番犬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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