アオズ地帯(読み)アオズちたい(その他表記)Aozou Strip

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アオズ地帯」の意味・わかりやすい解説

アオズ地帯
アオズちたい
Aozou Strip

チャドの北端部,リビアとの国境沿い全体に延びる細長い地域。面積は約 11万4000km2を占め,ほぼ全域サハラ砂漠の中にある。北西部にある域内唯一の町アオズ近くに,砂漠を縦断するようにティベスティ山地が走る。家畜を飼う遊牧民が散住し,少数の自給農民も住む。1970年代に豊富なウラン鉱床が存在する可能性が明らかになったことから,この地域への関心が高まった。1973年にリビアが占領し,1975年に一方的に併合したのを機に,帰属をめぐる激しい紛争の対象となった。以後 15年にわたってリビアとチャドがそれぞれ支配権を主張し,たびたび武力紛争が勃発したが,1988年に両国は平和的紛争解決に合意し,1990年にオランダハーグにある国際司法裁判所 ICJ裁定を付託した。1994年,ICJはリビアの領有権主張を棄却し,リビア軍は域内から撤退した。

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