ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アグリコラ伝」の意味・わかりやすい解説 アグリコラ伝アグリコラでんVita Gnaei Julii Agricolae ローマの歴史家タキツスによる岳父の頌徳の伝記。 97年発表。 G.J.アグリコラはウェスパシアヌス帝の治世下ブリタニア (イギリス島) におもむき鎮定に努め,執政官に就任,任期満了 (77) 後再びブリタニアの統治にあたり,属州統治,特に北方部族の鎮定に功が大きかった。またこの島国の周航に初めて成功した人物でもある。タキツスはこの辺境治政の功績者がのちドミチアヌス帝の嫉妬をこうむりローマに召還される (93) までの活躍を詳細に報じ,廉直,果断,静謐なローマ人の風貌を親愛と敬意の念をもって綴っている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by