日本大百科全書(ニッポニカ) 「アグン火山」の意味・わかりやすい解説 アグン火山あぐんかざんGunung Agung インドネシア、バリ島の安山岩質活火山。標高3142メートル。「バリの峰」と仰がれ、別名をアピ火山という。1808年から1964年まで5回噴火した。同島では、昔から惨害を重ねてきたバツール火山のほうが恐れられていたが、1963年3~5月のアグン火山の大噴火では、熱雲、火山泥流で1870人の死者を出した。しかも、3万余メートルの高空まで達した火山灰が地球を覆い、日光を遮り、全世界の気温を低下させた。[諏訪 彰] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例