最新 地学事典 「アサバスカ・ウラン鉱床」の解説
アサバスカ・ウランこうしょう
アサバスカ・ウラン鉱床
Athabasca uranium deposit
カナダ,サスカチュワン州北部にある東西350km,南北200kmのアサバスカ堆積盆は,その周縁部に多数の不整合型ウラン鉱床を胚胎し,世界最大のウラン産地を形成。原生代変成岩類と1,740〜1,540Maの礫質砂岩からなる非変成アサバスカ層群との不整合面付近に脈状,塊状,鉱染状,角礫状の鉱体をなす。緑泥石,電気石,赤鉄鉱,イライト,石英変質が著しい。鉱石鉱物は瀝青ウラン鉱,コフィン石で,Ni,Co,As,Auを伴う。脈石は石英,方解石,ドロマイト,シデライト。ウラン鉱物のU-Pb年代は,約1,700Ma,1,350Ma,1,100Ma,800Maの4期の鉱化時期を示す。1935年のBeaver-Lodge鉱床の開発に始まり,以後95年までに約30の鉱床を確認。堆積盆全体の鉱量は2,900万t(U品位 1.97%)。
執筆者:矢島 淳吉・渡辺 寧
参照項目:不整合型ウラン鉱床
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

