アサヒナキマダラセセリ(読み)あさひなきまだらせせり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アサヒナキマダラセセリ」の意味・わかりやすい解説

アサヒナキマダラセセリ
あさひなきまだらせせり / 朝比奈黄斑挵蝶
[学] Ochlodes asahinai

昆虫綱鱗翅(りんし)目セセリチョウ科に属するチョウ。沖縄県の八重山(やえやま)列島石垣島や西表(いりおもて)島の特産種で、両島の山地に産する。本種を含むOchlodes属は、生物地理学上の旧北区に分布するもので、八重山列島の山地に産する本種は氷河期の残留種と考えられている。1978年(昭和53)に沖縄県の天然記念物に指定された。はねの開張は雄で36~38ミリメートル、雌で39~41ミリメートル程度。橙黄(とうこう)色から橙(だいだい)色の翅斑(しはん)をもつ日本産のセセリチョウ科のなかでは最大形の種である。年1回発生し、5月上旬から下旬に現れ、生き残りの傷んだものは6月中旬までみられることがある。幼虫の食草はイネ科植物のリュウキュウチクである。

白水 隆]


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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「アサヒナキマダラセセリ」の解説

アサヒナキマダラセセリ
学名:Ochlodes asahinai

種名 / アサヒナキマダラセセリ
目名科名 / チョウ目|セセリチョウ科
解説 / 大陸に分布するウスバキマダラセセリと同種とされることもあります。
体の大きさ / (前ばねの長さ)18~20mm
分布 / 八重山列島(石垣島、西表島
成虫出現期 / 5~6月
幼虫の食べ物 / リュウキュウチク

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