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西表島 いりおもてじま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

西表島
いりおもてじま

沖縄県西部,八重山諸島中最大で,県下では沖縄島に次ぐ島。竹富町に属する。ほぼ正方形で山地が大部分を占め,古見岳(こみだけ。469m),波照間森(はてるまもり。447m)などの山々を水源とする仲間川,浦内川,仲良川などが浸食して谷をつくりながら流れる。海岸線は屈曲し,特に西海岸ではリアス海岸をなす。島のほとんどが亜熱帯雨林に覆われ,山麓の海岸段丘にわずかな草地と耕地がある。島の大半は八重山含炭層,琉球石灰岩層からなり,含炭層からは 1950年代まで石炭を採掘。かつてマラリアのため廃村まで出したが,第2次世界大戦後防疫に成功。集落は東岸,北岸,西岸の海岸沿いに点在し,その間を県道215号が結ぶ。東岸の大原に製糖工場があり,サトウキビ,パイナップルの栽培,米作などが行なわれる。島内には仲間川天然保護区域,星立天然保護区域,ウブンドルのヤエヤマヤシ群落,船浦のニッパヤシ群落,古見のサキシマスオウノキ群落など国指定天然記念物の植物群落や国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコカンムリワシ,国指定天然記念物のセマルハコガメ(ヤエヤマセマルハコガメ)など貴重な動物の生息地がある。島の約 46%が西表石垣国立公園に属する。石垣島と結ぶ定期船が就航。面積 289.27km2。人口 2318(2005)。

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デジタル大辞泉の解説

いりおもて‐じま【西表島】

沖縄県南西部、八重山諸島の島。八重山郡竹富町に属する。大半が山地で、亜熱帯原生林に覆われた自然環境を残す。面積284平方キロメートル。

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百科事典マイペディアの解説

西表島【いりおもてじま】

八重山列島の主島。面積289.61km2で,琉球諸島中沖縄島に次ぎ大きく,沖縄県八重山郡竹富町に属する。第三紀層の砂岩,レキ岩からなる山地が大部分で,最高点は古見岳(469m)。
→関連項目西表石垣国立公園イリオモテヤマネコ南西諸島ハナダカトンボ

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世界大百科事典 第2版の解説

いりおもてじま【西表島】

沖縄島(本島)の南西約470kmに位置する島で,沖縄県八重山郡竹富町に属する。八重山諸島の一つで,東方約18kmに石垣島がある。県下では沖縄島に次いで大きく,面積284km2。その90%は国有地である。古見(こみ)岳(470m)を最高点とし,テドー山,波照間(はてるま)森,御座岳などの山地によって大半を覆われ,山間を仲間川,浦内川,仲良川などが流れる。地質は,古見岳付近に古生層がみられるほか,主として第三紀の砂岩,火成岩からなり,西海岸には石炭層がある。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔沖縄県〕西表島(いりおもてじま)


沖縄県南西部の八重山(やえやま)列島にある島。面積289.3km2は沖縄本島に次ぎ同県第2位。行政上は八重山郡竹富(たけとみ)町に属する。山地が多く、東海岸寄りの古見(こみ)岳(標高469m)を最高峰とする。亜熱帯樹林、とくにヒルギなどのマングローブ林やヤエヤマヤシが茂り、南東部の仲間(なかま)川下流や北西部の星立(ほしたて)地区は天然保護区域に指定。国特別天然記念物のイリオモテヤマネコ・カンムリワシほか世界的に貴重な固有種が数多く生息する。琉球(りゅうきゅう)王朝時代からマラリアの罹患(りかん)者が多く、第二次大戦後にその克服が図られた。西表国立公園の中心で、自然探勝と珊瑚礁(さんごしょう)の海でのマリンスポーツ人気が高く、南島観光の代表的地位を占める。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

西表島
いりおもてじま

沖縄県石垣島の西方約20キロメートルの海上に位置する島。八重山(やえやま)列島の一つ。竹富町に属す。面積289.27平方キロメートル。沖縄本島に次ぐ沖縄県第2位の大きさである。古見岳(こみだけ)(469メートル)を最高峰として、400メートル級の山地部が、島の面積の70%を占める。浦内川、仲間(なかま)川の河口はエスチュアリー(三角江)となり、日本で有数なマングローブ湿地の発達がある。島の大半は第三紀層の八重山層群から構成され、斜層理に富む砂岩が特徴的な地質をつくる。また島の西部や、内離(うちばなり)島には八重山夾炭(きょうたん)層があり、かつて内離島では石炭の採掘が行われていた。西表島は、わが国でも有数の自然環境を有し、大半が亜熱帯の原生林で覆われている。20世紀の大型哺乳(ほにゅう)類の新種発見として知られるイリオモテヤマネコや、カンムリワシ(ともに国指定特別天然記念物)をはじめ、セマルハコガメ(国指定天然記念物)、リュウキュウイノシシなど貴重な野生動物が生息し、前述の仲間川天然保護区域のマングローブ林のほか、船浦のニッパヤシ群落、古見のサキシマスオウノキ群落(いずれも国指定天然記念物)など、貴重な植物も多くみられる。豊かな自然を求めて多くの観光客が訪れるようになり、1972年(昭和47)西表国立公園(のち西表石垣国立公園)に指定された。浦内川のマリュード滝、カンピラ滝など見るべき地が多い。石垣島石垣港から定期船がある。人口2203(2009)。[目崎茂和]
『吉見光治著『西表島』(1995・文一総合出版) ▽横塚真己人写真・著『西表島フィールド図鑑』(2004・実業之日本社) ▽安渓遊地編著『西表島の農耕文化――海上の道の発見』(2007・法政大学出版局)』

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世界大百科事典内の西表島の言及

【沖縄[県]】より

…宮古島の平良市が中心都市である。八重山列島は石垣島,西表島など19の島嶼からなる。石垣島は,中央部に沖縄県で最も高い於茂登(おもと)山(526m)がそびえ,山々が連なる。…

※「西表島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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