リュウキュウチク(読み)りゅうきゅうちく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リュウキュウチク」の意味・わかりやすい解説

リュウキュウチク
りゅうきゅうちく / 琉球竹
[学] Pleioblastus linearis (Hackel) Nakai

イネ科多年草。高さ5メートルに達する。根茎は長く横走する。稈(かん)は径約2センチメートルであるが、稈の太さや高さおよび葉の広狭は、生育条件で変異が多い。葉は線状披針(ひしん)形で長さ約20センチメートル。開花して一斉に枯死するが、周期は不明である。鹿児島県南部から沖縄に分布する。八重山(やえやま)諸島山地の節が太い型をゴザダケザサとし、区別する説がある。稈をつる性の農作物支柱とし、枝葉で屋根を葺(ふ)くと100年ももつといわれる。

[島袋敬一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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