日本大百科全書(ニッポニカ) 「アサマヒゴタイ」の意味・わかりやすい解説
アサマヒゴタイ
あさまひごたい
[学] Saussurea savatieri (Fr.) Fr. ex Kadota
Saussurea nipponica Mig. subsp. savatieri Kitam.
キク科(APG分類:キク科)の多年草。茎は直立し高さ40~80センチメートル。根出葉は開花時にもある。花は散房状に多数つき、9~10月に開く。花は頭花で、多数の紅紫色の筒状花のみからなる。関東地方および中部地方北東部に分布する。葉や総包葉などが多形に富む植物群のため5亜種に分けられる。東北から関東地方にかけてセンダイトウヒレン、北陸地方にはホクロクトウヒレン、近畿および中国地方にはオオダイトウヒレン、四国にはオオトウヒレン、九州にはツクシトウヒレンがそれぞれ分布する。
[小山博滋 2022年1月21日]
オオダイトウヒレンは多形に富むとしてアサマヒゴタイほか多くの亜種に分けられていたが、複数の種に分けられるようになった。
[編集部 2022年1月21日]