アスジャディー(読み)あすじゃでぃー(その他表記)‘Asjadī Marvazī

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アスジャディー」の意味・わかりやすい解説

アスジャディー
あすじゃでぃー
‘Asjadī Marvazī
(?―1040)

ペルシア詩人メルブ出身ガズニー朝スルタンマフムードに仕えた宮廷詩人。スルタンの桂冠(けいかん)詩人ウンスリーとともに活躍し、フィルドゥスィーの詩才を試したと伝えられる。スルタンのインド遠征に同行し多くの作詩をした。『アスジャディー詩集』は散逸したが、300句が現存し、優れた頌詩(しょうし)詩人であったことをよく示している。若干叙情詩も現存する。

[黒柳恒男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android