日本大百科全書(ニッポニカ) 「アスジャディー」の意味・わかりやすい解説 アスジャディーあすじゃでぃー‘Asjadī Marvazī(?―1040) ペルシアの詩人。メルブの出身でガズニー朝のスルタン、マフムードに仕えた宮廷詩人。スルタンの桂冠(けいかん)詩人ウンスリーとともに活躍し、フィルドゥスィーの詩才を試したと伝えられる。スルタンのインド遠征に同行し多くの作詩をした。『アスジャディー詩集』は散逸したが、300句が現存し、優れた頌詩(しょうし)詩人であったことをよく示している。若干の叙情詩も現存する。[黒柳恒男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例