アスターナ古墳(読み)アスターナこふん

世界の観光地名がわかる事典 「アスターナ古墳」の解説

アスターナこふん【アスターナ古墳】

中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区トルファン(吐魯番)東郊外(約50km)、高昌故城(こうしょうこじょう)の北方約1kmの火焔山(かえんざん)南麓にある、500基あまりの地下墓の遺跡。漢から唐の時代にかけての高昌国(5~7世紀にシルクロードの中継地として栄えた都市国家)の貴族の墓とされている。戦後の中華人民共和国成立(1949年)後に行われた発掘で、葬られたミイラ化した遺体とともに、当時のオアシス都市の生活を知る手がかりとなる彩色泥俑(さいしょくでいよう)・漆器絹織物・文書・食料品や、2700点あまりの「トルファン文書」が発見され、一躍注目されることになった。この発掘により、中国の中原の文化が遠く西域まで及んでいたことも明らかになった。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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