アスベスト問題

ASCII.jpデジタル用語辞典 「アスベスト問題」の解説

アスベスト問題

アスベストは天然に存在する繊維状の鉱物蛇紋石から成るアモサイト角閃石から成るクモシドライト、クロシドライトの3つに分類される。耐久性、耐熱性など、数々の長所があることから、日本では建築資材を中心にさまざまな産業で使用されてきた。しかし、吸引すると、中皮種や肺ガンなどの原因になることも1960年代から研究によって指摘され、段階的に法律で使用が規制された。まず、1995年にアモサイトとクモシドライトの使用が禁止され、2004年にクロシドライトも含め、全面使用禁止なった。アスベストによる健康への影響は、30年後になって出るとされ、「静かな時限爆弾」とも言われてきた。近年、アスベストを吸ったことにより、死亡したと見られる事例が次々と発見され、「アスベスト問題」として社会問題になっている。また、規制以前に建てられた、アスベストを大量使用した建築物の解体時の粉塵による、「第2のアスベスト問題」も危惧されている。

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