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蛇紋石 じゃもんせきserpentine

翻訳|serpentine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蛇紋石
じゃもんせき
serpentine

単斜晶系の鉱物。 Mg3(Si2O5)(OH)4 の化学組成をもつ。温石綿 (クリソタイル) ,リザーダイトアンチゴライトは互いに多形関係にある蛇紋石の主要な鉱物種。クリソタイルは繊維状,他の2種は薄板状。硬度 2.5,比重 2.6。超塩基性岩中の橄欖石や輝石と水の反応で生じる。へびの皮の模様に似たつやつやした緑,緑青色を呈することにちなんで命名された。

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百科事典マイペディアの解説

蛇紋石【じゃもんせき】

組成がおよそMg3Si2O5(OH)4で表されるケイ酸塩鉱物。緻密(ちみつ)な塊状,あるいは葉片状,繊維状で産する。色は暗緑色を主とし,赤,黄が加わり,半透明,樹脂光沢を有しなめらかな脂感がある。
→関連項目鳩糞石石材

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世界大百科事典 第2版の解説

じゃもんせき【蛇紋石 serpentine】

マグネシウムの含水ケイ酸塩鉱物。名称はヘビの皮のような外観を示すことによる。アンチゴライトantigorite(葉片状),リザーダイトlizardite(塊状),クリソタイルchrysotile(繊維状,電子顕微鏡下ではパイプ状)の3種に分けられるが,これらが混じって出ることが多い。いずれも層状の結晶構造をもち,クリソタイルでは層が湾曲してパイプとなり,アンチゴライトでは波状の層が反転しながら連なっている。

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大辞林 第三版の解説

じゃもんせき【蛇紋石】

マグネシウムの含水ケイ酸塩からなる鉱物。橄欖かんらん石や輝石が水と反応して変質したもの。単斜晶系または斜方晶系に属し、葉片状または微細な繊維状の結晶。石材として利用する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蛇紋石
じゃもんせき
serpentine

蛇紋岩を構成する含水マグネシウム層状珪(けい)酸塩鉱物の総称。同じ化学組成で原子配列の異なる多形polymorph、単位層の積み重ねの方向の周期が異なる多型polytypeが数多くある。おもなものはアンチゴライト(葉(よう)蛇紋石)、リザード石lizardite、クリノクリソタイルclinochrysotile(繊維蛇紋石)の3種である。蛇紋石鉱物のうちアンチゴライトがもっとも普通の種である。繊維状の結晶が平行に集合して蛇紋岩を切る脈を構成する。蛇紋石は、超塩基性岩が熱水変成作用を受けて生成されるのが大部分であるが、他の岩石中のマグネシウム珪酸塩鉱物の分解によっても容易に生じる。蛇紋岩は軟らかく、切断したり研磨しやすいので、色の美しいものは装飾品として利用されることがある。英名は、ある種の蛇紋岩の表面が蛇の皮の模様に似ているところから、蛇を意味するラテン語に由来する。[松原 聰]

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