翻訳|time bomb
時限信管をもち,設定した時間(通常数分~数日間)後に爆発する爆弾をいう。大別して航空機投下用と,車両・人員などで運搬し設置するものがある。前者は,不発弾と誤認すれば突然爆発するため,殺傷効果が増大し,誤認しなくとも爆発時間が不明のため一定地域をある時間,使用不可能にできる。後者は,設置者の退避時間を確保し,不意に爆発させ効果を増大させるなどのため,一般に秘密裡に設置される。軍用のほか,テロ,破壊活動にも使用されるが,この場合には直接的な破壊効果ではなく,設置を通報し混乱を起こさせることを主目的とすることも多い。時限信管としては電気式,機械式のものが一般的であるが,化学反応を利用するものも使用された。
執筆者:大沢 郁甫
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起動してから一定時間後に爆発する機構をもつ爆弾。航空機などから投下するもののほか、車両、人員などで運搬して仕掛けるものもあり、軍用のほか、ゲリラ、テロ、破壊活動、犯罪にも使われる。発火(起爆)装置には、時計作動式の信管が使われることが多いが、投下爆弾の遅延信管は衝撃による影響を避けて、樹脂がアセトンに溶ける時間を利用するなど化学法を用い、ごく短時間の遅延には、火薬の燃焼時間を使うこともある。時限爆弾は、爆発の時期を不整にして、復旧や不発弾除去の作業を困難にし、不安と混乱を与えることと、待避時間を得たり、だれが仕掛けたかわからなくすることを目的とする。
[青木謙知]
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