アセトハロゲン糖(読み)アセトハロゲントウ

化学辞典 第2版 「アセトハロゲン糖」の解説

アセトハロゲン糖
アセトハロゲントウ
acetohalogenosugar

O-acetylglycosyl halide.還元糖のヘミアセタール性ヒドロキシ基がハロゲン原子に置換され,かつほかのヒドロキシ基がアセチル化された構造をもつもの.糖とハロゲン化アセチルとの反応,糖のアセチル誘導体とハロゲン化水素との反応など,種々の方法で合成される.その安定性の順序はフッ化物 > 塩化物 > 臭化物 > ヨウ化物であり,またピラノース形のものでは,一般にハロゲン原子がアキシアル配向のα-アノマーのほうがβ-アノマーよりもアノマー効果のために安定である.たとえば,ペンタ-O-アセチル-α(もしくはβ)-D-グルコピラノースに氷酢酸中臭化水素を作用させるとアセトブロモグルコースC14H19BrO9(411.21)が得られる.融点88~89 ℃.+198°(クロロホルム).有機溶媒に易溶.同様にHClを作用させるとクロリドになる.グリコシドまたは配糖体,グリカール,グリコセエンなど,種々の糖誘導体合成の中間体として重要である.[CAS 572-09-8:臭化物]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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