山川 世界史小辞典 改訂新版 「アッバース家」の解説
アッバース家(アッバースけ)
al-‘Abbāsīyūn
アッバース朝の支配家系。預言者ムハンマドの叔父アッバースの子孫が,預言者の一族による政権の樹立をめざし,政治宗教的な教宣活動を指導。749年ウマイヤ朝を破り,アッバース朝革命を達成した。アッバースの玄孫アブー・アルアッバース(サッファーフ)が初代カリフに即位。その後37代にわたって王朝を支配した。アッバース朝滅亡後もその子孫は,各地で過去の王朝の権威を体現する者として敬愛された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報