アトゥム(その他表記)Atum

改訂新版 世界大百科事典 「アトゥム」の意味・わかりやすい解説

アトゥム
Atum

古代エジプトの創造神でヘリオポリスの九柱神の筆頭ヘリオポリス神学によれば原初の丘(ピラミッド文書ではベヌ神殿の〈ベンベン石〉)に立ち,ただひとりでつばを飛ばし,ないしは自慰によってシュー(空気の神)とテフヌート(湿気の神)を生んだ。かくして無秩序混沌の海ヌンより天地創造のための秩序を創り出した。太陽神と同化しケペリラー・アトゥムとなり,日の出の若い太陽をケペリ,天頂にあって世界を支配する太陽をラー,日没生気のない太陽をアトゥムが表した。メンフィス神学ではプタハとその役割を交代した。
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