デジタル大辞泉
「生気」の意味・読み・例文・類語
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しょう‐げ シャウ‥【生気】
〘名〙 (「しょう」「け」はそれぞれ「生」「気」の
呉音)
① 正月は子、二月は丑というように、各月ごとにその方角に存在すると考えられた、気を生じるはたらき。治療を受けるときや、
服薬のときにそれがある方角(生気方)を向くとよいとされた。
せいき。
※医心方(984)二「又云推月生気法。正月在子 死気在午 二月在丑 死気未〈略〉右、向生気所在、可服薬。莫向死気」
②
八卦忌
(はっけいみ)の吉方の一つ。遊年
(ゆねん)の卦
(か)の、
上段の
陰陽を変えたもの。たとえば、遊年が離
なら生気は震
。
※陰陽雑書(平安末)三一「生気伐木可忌。養者奴婢立舎
大吉」
※公衡公記‐昭訓門院御産愚記・乾元二年(1303)五月九日「女院着二御吉方御衣一 御生気方色青也」 〔五行大義‐五・二三・二・論人遊年年立〕
③ 北斗七星の一つで、福星の貪狼星をいう。この星にめぐりあうときは吉とされる。〔欽定協紀弁方書‐二・本原二・小遊年変卦〕
④ 九星占いでいう、生まれ年の九星五行に、相生してくる九星五行のある方位。大吉の方角。たとえば、八白土星の人は九紫火星。
せい‐き【生気】
〘名〙
① 万物を
生長発育させる自然の気。また、いきいきした
勢い。若々しく充実した気力。活気。しょうき。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)七「強
陽気は生気也」
※授業編(1783)一「生気
(セイキ)さかんならでは胎をなすこと能はず」 〔
礼記‐
月令〕
しょう‐き シャウ‥【生気】
※
延喜式(927)四〇「新嘗会白黒二酒科〈略〉熟後以
二久佐木炭三升
一〈採
二御生気方木
一〉和
二合一甕
一」
※米沢本沙石集(1283)一「
産屋は生気
(シャウキ)と申て五十日忌む」
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普及版 字通
「生気」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の生気の言及
【気】より
…そのコースを〈地脈〉という。[風水説]では,この地脈を〈竜〉とよび,そのなかでも生気のわだかまる所を特に〈穴〉とよび,そこに墓を営むと生気が死者の肉体を媒介にして子孫に感応し,その家は栄えるという。このように大地は,気というエネルギーに充たされた,一個の巨大な生命体と考えられていたのである。…
※「生気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」