アトロパ酸(読み)アトロパサン

化学辞典 第2版 「アトロパ酸」の解説

アトロパ酸
アトロパサン
atropic acid

2-phenylacrylic acid.C9H8O2(148.16).トロパ酸塩酸あるいは水酸化バリウムと加熱して脱水すると得られる.融点106~107 ℃,沸点202~204 ℃(10 kPa).Ka 1.43×10-4.冷水に難溶,エタノールに可溶.融解を続けると二量化してtrans-1,2,3,4-テトラヒドロ-1-フェニル-1,4-ナフタレンジカルボン酸C18H16O4を与える.有機合成原料となる.蒸気刺激性があり,吸うと咳が出る.[CAS 492-38-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む