アナドル・ルメリ権利擁護団(読み)アナドル・ルメリけんりようごだん(英語表記)Anadolu ve Rumeli Müdâfa`a-i Hukûk Cemiyeti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アナドル・ルメリ権利擁護団
アナドル・ルメリけんりようごだん
Anadolu ve Rumeli Müdâfa`a-i Hukûk Cemiyeti

第1次世界大戦後のトルコでつくられた祖国解放運動組織。 1918年 10月ムダニヤ休戦協定によって,第1次世界大戦におけるオスマン帝国敗北は決定的となり,連合国による分割統治危機に直面した。これに対する抗議を目的としてつくられた秘密結社には東部アナトリアを中心とした「東部諸州権利擁護団」とトラキア方面でつくられた「ルメリ権利擁護団」とがあったが,19年9月の「シバス会議」においてこれら2つの組織が合併して「アナドル・ルメリ権利擁護団」がつくられた。この組織は 20年にアンカラで大国民議会が招集されるまで民族解放運動を指導した。

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デジタル大辞泉プラス の解説

アナドル・ルメリ権利擁護団

トルコの祖国解放運動組織。第1次世界大戦後の連合国による分割統治に対抗するため結成された秘密結社「東部諸州権利擁護団」と「ルメリ権利擁護団」が1919年に合併して成立。中心的指導者はトルコ共和国初代大統領、ケマル・アタチュルク同国初期の民族解放運動を指導した。「アナトリア・ルメリア権利擁護委員会」ともいう。

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