同国(読み)ドウコク

デジタル大辞泉 「同国」の意味・読み・例文・類語

どう‐こく【同国】

同じ国。また、同じ出身地。「同国人」
前に述べた、その国。

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精選版 日本国語大辞典 「同国」の意味・読み・例文・類語

どう‐こく【同国】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 同じ国。ひとつ国。また、生まれた国が同じであること。同じ国の出身であること。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「同国(ドウコク)ではあるが、親類ではない」(出典:二人の友(1915)〈森鴎外〉)
    2. [その他の文献]〔礼記‐檀弓・下〕
  3. 前に述べたその国。
    1. [初出の実例]「天竺の国王、ひそかに女のもとへ御幸し給ふ。〈略〉同国に大臣ありき。増養といひき」(出典:九冊本宝物集(1179頃)五)

ずう‐くにヅウ‥【同国】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「どうこく(同国)」の重箱読み「どうくに」からか。また、「ずう」は「同」の呉音「ず(づ)」ののびたものか ) 同じ国。また、生国の同じ人。
    1. [初出の実例]「友子朋輩同国(ツウくに)も、倒しのめして八分され」(出典:洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)折助冷飯)
    2. 「旅へ出ては、とかくづうくにがなつかしい」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五)

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