アナフィラキシー紫斑病(読み)アナフィラキシーしはんびょう(その他表記)anaphylactoid purpura

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アナフィラキシー紫斑病」の意味・わかりやすい解説

アナフィラキシー紫斑病
アナフィラキシーしはんびょう
anaphylactoid purpura

手足,特に下腿に点状から爪甲大の浸潤性の紫斑が対側性に多発する,おもに小児に起る疾患。この疾患を初めて記載した2人のドイツの医師の名をとって,シェーンライン=ヘノッホ紫斑ともいう。ときに皮疹の中央部に小水疱,小壊死を認める。発熱関節痛腹痛,全身倦怠感などをもって発病する。このうち関節痛,腹痛のないものを単純性紫斑,関節痛を伴うものをリウマチ性紫斑 (シェーンライン型) ,腹痛を伴うものを腸性紫斑 (ヘノッホ型) という。アレルギーによる血管炎,あるいは白血球核破壊性の血管炎などが原因と考えられているが,原因の判明するケースはまれである。感染アレルギー性のものが多い。

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