日本歴史地名大系 「アバシリ越新道」の解説 アバシリ越新道あばしりごえしんどう 北海道:釧路支庁アバシリ越新道現白糠(しらぬか)町の庶路(しよろ)を起点に庶路川を遡行、阿寒(あかん)湖の南岸から西岸に回り、現釧北(せんぽく)峠付近のルウチシ(ルチシ)で山を越えて網走川上流へ出、同川沿いに北行、美幌(びほろ)・女満別(めまんべつ)・網走を経て斜里(しやり)に至る道。一八〇七年(文化四年)に新しく整備されて休泊地が定められたため新道とよばれた。アバシリ山道ともいう。〇九年の「東行漫筆」に「当所(シヨロ)よりアハシリ迄の道あり。シヨロヽ川え附て行、四日目にアバシリえ行、夷人道なり」とあり、経路などを「シヨロヽ川より五里程 ヲタノシケマクタ六里余 テシベツ八里余 アカン四里程、此内大谷ツ也 ヤムワツカ石あり道あし四里程、是はアバシリ川上也 チムケフ六里余道よし ビボロ六七里程道相応也 ハナクシベツ六七里山道也 モコトウ此所浜に取付 モコトウより十里程海岸を行 シヤリえ着」「〆八泊にてシヤリえ着」「シヨロヽ川口はシラヌカより一里廿壱丁あり」「右八泊皆丸小屋之よし」と紹介、「右は一昨年クスリよりシヤリへ馬三十四疋牽候節シラヌカ番人権太郎馬を牽越候道筋也。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by