斜里(読み)しゃり

精選版 日本国語大辞典 「斜里」の意味・読み・例文・類語

しゃり【斜里】

北海道北東部、網走支庁の郡。羅臼岳斜里岳の北斜面にあり、オホーツク海に面する。明治二年(一八六九北見国の一郡として成立

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改訂新版 世界大百科事典 「斜里」の意味・わかりやすい解説

斜里[町] (しゃり)

北海道東部,網走支庁斜里郡の町。人口1万3045(2010)。町域はオホーツク海に面する小平野とその背後の斜里岳,摩周カルデラ北麓の山地知床半島の北西斜面からなる。1791年(寛政3)斜里場所が置かれ,サケ,マスを中心とする漁業開発が行われてきた。現在,斜里,宇登呂(うとろ),知布泊(ちつぷどまり)の漁港がある。農業は1877年以降に始まり,昭和初期には1000haに及ぶ水田も造成されたが,冷害を受けて壊滅した。現在はジャガイモ,テンサイを主とする大規模畑作農業が漁業と並び,酪農化も進行している。知床半島北部は,日本最後の秘境で,知床国立公園に指定され,宇登呂はその観光基地である。資金を全国に募り,国立公園内の離農跡地に植樹する自然保護運動(知床100m2運動)が有名。JR釧網本線が通る。
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