アフリカ豚コレラ(読み)アフリカトンコレラ

関連語 ASF エフ

共同通信ニュース用語解説 「アフリカ豚コレラ」の解説

アフリカ豚コレラ(ASF)

豚やイノシシ感染するウイルス性の伝染病。日本で発生が拡大している豚コレラ(CSF)とは別の病気で、より高い致死率と強い感染力が特徴。有効なワクチンや治療法がない。人には感染しない。世界的に発生地域が拡大しており、アジアでは2018年8月に中国農場で初めて感染が確認され、ベトナムカンボジアなどでも発生。19年9月には韓国にも波及した。

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知恵蔵mini 「アフリカ豚コレラ」の解説

アフリカ豚コレラ

アフリカ豚コレラウイルスの感染によって起こる豚やイノシシの伝染病。名称の似た「豚コレラ」とは病原体が異なる。ダニによる媒介や感染した動物との接触のほか、ウイルスに汚染された肉や肉製品を豚などが食べることでも感染する。人には感染しないが、豚などへの感染力は強く、感染すると発熱出血などの症状が現れ、極めて高い確率で死亡する。有効なワクチンや治療法はなく、畜産業界に甚大な被害を及ぼす可能性があることから、日本では家畜伝染病予防法で家畜伝染病に指定されている。ウイルスはアフリカから欧州や中南米侵入し、2007年以降は東ヨーロッパやロシアなどでも発生。18年には中国国内で拡大し、その後モンゴルやベトナムでも感染が確認された。日本への侵入を防ぐため、農林水産省警戒を呼びかけると共に水際対策を強化している。

(2019-3-5)

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