豚コレラ(読み)とんこれら

共同通信ニュース用語解説 「豚コレラ」の解説

豚コレラ(CSF)

豚やイノシシ感染する家畜伝染病で、発熱食欲減退などの症状が現れ、致死率が高い。人にはうつらず、感染した豚の肉を食べても影響はない。国内では1992年以降、未確認だったが、2018年9月に26年ぶりに発生し、中部地方関東地方に広がった。農水省豚コレラへの抵抗力を付け、感染したイノシシに接触してもうつりにくくするワクチンの予防的接種を可能にするため、昨年10月に防疫指針を改定した。

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豚コレラ

豚やイノシシに感染する家畜伝染病で、発熱や食欲減退などの症状が現れ、致死率が高く感染力も強い。人にはうつらず、感染した豚やワクチンを打った豚の肉を食べても人体に影響はない。国内では昨年9月に26年ぶりに発生が確認され、中部地方や関東地方に広がった。主に野生イノシシがウイルスを媒介して、感染が広がったとみられている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「豚コレラ」の意味・わかりやすい解説

豚コレラ
ぶたコレラ
swine fever; hog cholera

豚に起る熱性伝染病。家畜法定伝染病。豚の病気で最も恐ろしいものである。急性経過をとるものが多く,約 40℃の高熱を出して食欲がなくなり,起立不能となる。一般に初め便秘となり,のち悪臭のある下痢をする。耳根部や下腹部などに発疹紫斑が生じ,ほとんどが発病後1週間ぐらいで死亡する。夏から秋にかけて多く流行し,特に一度も発生したことのない地域では被害が甚大となるので,予防注射や豚舎の消毒などの予防処置が必要である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「豚コレラ」の意味・わかりやすい解説

豚コレラ
とんこれら

豚熱の旧称。2020年(令和2)に家畜伝染病予防法の改正により名称変更された。

[迫田義博 2024年6月18日]

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