改訂新版 世界大百科事典 の解説 アブド・アッラッザーク・アルサマルカンディー`Abd al-Razzāq al-Samarqandī生没年:1413-82 ティムール朝の外交官,歴史家。アブドゥル・ラッザークとも呼ばれる。ヘラート生れ。初めシャー・ルフに仕え,1441-44年南インドのビジャヤナガル王国に使節として派遣され,詳細な記録を残す。46年には使節としてイランのギーラーンを訪れる。シャー・ルフの没後アブー・アルカーシム・バーブルらに仕えた後,アブー・サイードに仕えた。62年,ヘラートのシャー・ルフ・ハーンカー(修道場)の長に任じられ,そこで没す。主著《二つの幸運の星の交合と二つの海の会合》は,1470年までのティムール朝を中心とする歴史書である。執筆者:加藤 和秀+重松 伸司 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by