アブドアッラティーフアルバグダーディー(その他表記)`Abd al-Laṭīf al-Baghdādī

改訂新版 世界大百科事典 の解説

アブド・アッラティーフ・アルバグダーディー
`Abd al-Laṭīf al-Baghdādī
生没年:1162-1231

多才教養人で,神学哲学医学などの諸学に通じた。バグダードに生まれ,イラクシリアエジプト各地で活躍した。イブン・アッラッバードIbn al-Labbād(フェルト職人の子)とあだ名される。アイユーブ朝サラーフ・アッディーン宮廷に仕えた時代に見聞したエジプトの民俗地誌に関する報告書《エジプト事情》は,中世エジプト史に関する貴重な史料である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 松本

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む