改訂新版 世界大百科事典 の解説 アブド・アッラティーフ・アルバグダーディー`Abd al-Laṭīf al-Baghdādī生没年:1162-1231 多才な教養人で,神学,哲学,医学などの諸学に通じた。バグダードに生まれ,イラク,シリア,エジプトの各地で活躍した。イブン・アッラッバードIbn al-Labbād(フェルト職人の子)とあだ名される。アイユーブ朝のサラーフ・アッディーンの宮廷に仕えた時代に見聞したエジプトの民俗地誌に関する報告書《エジプト事情》は,中世エジプト史に関する貴重な史料である。執筆者:松本 耿郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by