アブドゥル・ハミト2世(読み)アブドゥル・ハミトにせい(英語表記)Abdülhamit II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アブドゥル・ハミト2世」の意味・わかりやすい解説

アブドゥル・ハミト2世
アブドゥル・ハミトにせい
Abdülhamit II

[生]1842.9.21. イスタンブール
[没]1918.2.10. イスタンブール
オスマン帝国第 34代スルタン (在位 1876~1909) 。初め憲法を発布し,二院制議会政治を発足させるなど自由主義的な傾向を示したが,まもなくこれをみずから否定し,オスマン朝末期に現れた最も専制的な君主となった。彼の治世中にはバルカン領土の大半が失われたが,巧みな外交政策によってオスマン帝国の政治的独立をかろうじて維持することに成功した。 1909年,政治結社青年トルコ」 (→青年トルコ革命 ) を中心とする立憲派革命勢力によって廃位され,18年ボスポラス海峡に面する離宮で病死した。

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