日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブルノンビル」の意味・わかりやすい解説
ブルノンビル
ぶるのんびる
August Bournonville
(1805―1879)
デンマークのバレエ振付者、教師。コペンハーゲンに生まれる。デンマーク王立舞踊学校を卒業後、パリでマリー・タリオーニのパートナーなどをし、母国に帰り、1830年王立バレエ団の芸術監督となった。改訂版『ラ・シルフィード』(1836)、『ナポリ』(1842)、『ラ・ベンターナ』(1856)、『ジンツァーノの花祭』(1858)などいまでも残る作品を発表。パリのロマンチック・バレエに対し、また趣(おもむき)の異なるロマンチシズムを展開した。現在デンマークから優れたダンサーが現れるのも、ブルノンビルの教育システム、作品がよく保存されているからといわれる。
[市川 雅]