アヘンアルカロイド

化学辞典 第2版 「アヘンアルカロイド」の解説

アヘンアルカロイド
アヘンアルカロイド
opium-alkaloid

ケシアルカロイドともいう.アヘンの主成分をなすアルカロイド総称.一般に,構造上はイソキノリンの骨格を一部に含み,イソキノリンアルカロイドに属するが,さらにモルヒネ系(モルヒネ,コデインなど),パパベリン系(ベンジルイソキノリン型),およびナルコチン系アルカロイドに分類される.モルヒネがもっとも代表的なもので,アヘン中にメコン酸の塩として存在している.モルヒネ系アルカロイドは,鎮静,鎮痛作用が,パパベリン系,ナルコチン系には,鎮痙作用がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアヘンアルカロイドの言及

【アルカロイド】より

…主要なアルカロイドとして次のようなものが挙げられる。 (1)アヘンアルカロイド 麻薬性鎮痛薬モルヒネ,鎮咳薬コデイン,鎮痙薬パパベリン等の医療上重要なアルカロイドを含む。(2)キナアルカロイド マラリア治療薬のキニーネ,抗不整脈薬のキニジンを含む。…

※「アヘンアルカロイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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