化学辞典 第2版 「ケシアルカロイド」の解説
ケシアルカロイド
ケシアルカロイド
opium alkaloid
アヘンアルカロイドともいう.ケシPapaver somniferumの未熟な果実にきずをつけて得られる乳液を乾燥させたものをアヘンとよび,これに含まれるアルカロイドの総称.モルヒネ(含量9~14%),コデイン,テバイン,パパベリン,ナルコチンなど,約40種類のアルカロイドが含まれる.ケシアルカロイドには,麻酔,鎮痛,催眠などの作用がある.連用により耽溺(たんでき)や禁断症状を引き起こすため,麻薬として使用が制限されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報