アポロ11号(読み)アポロじゅういちごう(英語表記)Apollo 11

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アポロ11号」の意味・わかりやすい解説

アポロ11号
アポロじゅういちごう
Apollo 11

史上初めて人間の月着陸に成功したアメリカのアポロ宇宙船乗組員船長の N.A.アームストロング司令船 (コロンビア) パイロットの M.コリンズ空軍中佐,月着陸船 (イーグル) パイロットの E.E.オルドリン空軍大佐。 1969年7月 16日午前9時 32分,アメリカのサターンV型ロケットで,ケネディ宇宙センターから打上げられ,20日午後4時 17分 39秒,月面「静かの海」のサビンロクレータ南西約 10kmに軟着陸した。アームストロング船長が月面に第一歩を踏出したのが同 10時 56分 19秒。続いてオルドリンが月に立った。2人は「惑星地球からの人間,ここに月面への第一歩を印す。 1969年7月,われわれは人類の代表として,無事にここに到達した」と刻まれた金属板や地震計,太陽風測定装置,レーザー光線反射装置を設置。月面活動2時間 32分を含めて月面に 21時間 36分滞在した。 22kgの石を採取し,21日午後1時 54分月を飛立ち母船とドッキング,22日午前0時 55分月のまわりの軌道を離れて地球に向った。その後,機械船を切捨てて司令船だけとなり,大気圏に再突入。7月 24日午後0時 51分ハワイ南西沖の太平洋上に無事着水した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報