アムリッツァル虐殺事件(読み)アムリッツァルぎゃくさつじけん(その他表記)Massacre of Amritsar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アムリッツァル虐殺事件」の意味・わかりやすい解説

アムリッツァル虐殺事件
アムリッツァルぎゃくさつじけん
Massacre of Amritsar

1919年4月 13日北部インド,パンジャブ地方のアムリッツァルで起きたイギリス側によるインド人大量虐殺事件。第1次世界大戦後インドでは M.ガンジーの指導のもとに独立を目指す抵抗運動が展開されたが,イギリス側はローラット法を施行してこれを弾圧。アムリッツァル市内のジャリアンワーラ・バーグで開かれたローラット法反対集会に対してイギリスは武力弾圧を行い,素手民衆の間に 379人の死者,1208人の負傷者を出した。ガンジーら抵抗勢力は非暴力非協力運動でこれに抗議。この事件の結果,インドの民族感情は悪化し,多くの穏健な独立論者が急進的な民族主義者に変った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android