20世紀西洋人名事典 「アリダヴァッリ」の解説
アリダ ヴァッリ
Alida Valli
1921.5.3 -
女優。
イタリアのトリエステ市近郊ポーラ生まれ。
本名Altenburger Alida Maria。
14才でローマの映画実験センターに学び、すぐに映画デビューし、個性的な美貌と演技力とでイタリアの代表的な娘役スターになった。戦後デイヴィッド・O.セルズニックが契約し、イギリス映画「第三の男」(’49年)で世界的に有名になった。ロマンチックなヒロインから内面的な性格演技まで幅広い役柄で様々な国の作品に出演したが、’54年に、いわゆる「甘い生活」事件に巻き込まれて、3年間映画から遠ざかっていた。その後ピアニストで作曲家のオスカー・デ・メイヨと結婚したが離婚している。他の作品に「新エクソシスト」(’75年)、「カサンドラ・クロス」(’77年)、「インフェルノ」(’80年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報