アリーナ・ステージ(英語表記)arena stage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリーナ・ステージ」の意味・わかりやすい解説

アリーナ・ステージ
arena stage

舞台と客席が向き合う形の額縁舞台に対して,客席が四方ないし三方から囲む形式の舞台。円形劇場 theatre-in-the-round,オープン・ステージ open stage,または突出し舞台 thrust stageとも呼ばれる。歴史的にはギリシアやローマ,あるいはエリザベス朝の劇場にみられた様式であるが,20世紀前半,ソ連の N.オフロープコフやアメリカの大学演劇などによって積極的に取入れられるようになった。第2次世界大戦後のアメリカでは,ダラスに M.ジョーンズシアターニューヨークサークル・イン・ザ・スクエア,ワシントン D.C.にアリーナ・ステージが開設され,舞台と客席の関係や俳優演技の質を問直す舞台構造として,今日では多くの劇場で採用されている。

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