アルアイン遺跡(読み)アルアインいせき(その他表記)Archaeological Sites of Al-Ayn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルアイン遺跡」の意味・わかりやすい解説

アルアイン遺跡
アルアインいせき
Archaeological Sites of Al-Ayn

オマーン北部,アフダル山地山麓の村アルアイン,およびその周辺のアルフトゥムバットに残る先史時代の遺構。首都マスカットの南西約 210kmに位置する。平らな石を積み上げてつくられた五つの円形の塔は前 2500年頃のものといわれ,基底部分の直径が約 20m,建造時の高さは 10mあったとみられるが,大部分が崩落した。出入口が上部にしかないため貯蔵庫であったと考えられる。一帯には同じように扁平な石を積み上げただけの蜂の巣状の墓が点在する。しかし,アルアインのクブル・ジュンハルの墓だけは,加工した石を精巧に組み合わせたつくりで異彩を放っている。いずれの墓からもさまざまな副葬品が出土し,このあたりが銅の産地として大いに栄えたことを物語っている。 1988年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む