百科事典マイペディア 「アルゴス・システム」の意味・わかりやすい解説 アルゴス・システム 人工衛星を利用して,海洋,陸地,大気等の観測データを収集するシステム。フランス国立宇宙開発センター(CNES),アメリカ航空宇宙局(NASA),アメリカ海洋大気局(NOAA)が共同で開発した。海面上の漂流ブイ,気球,動物などに取り付けられた発信器からの電波を観測衛星で受信。衛星の移動で起こったドップラー効果による,発信周波数と受信周波数のずれから,発信器の位置を割り出す。このシステムを使えば,漂流ブイの移動から海流の流れが推定できるほか,ウミガメなどの海棲動物,陸上動物,鳥などに発信器を付けることで,その生態も観測できる。アルゴスとはギリシア神話に登場する100の眼を持つ巨人のこと。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報