アルゴス・システム(読み)アルゴスシステム

百科事典マイペディア 「アルゴス・システム」の意味・わかりやすい解説

アルゴス・システム

人工衛星を利用して,海洋陸地大気等の観測データを収集するシステム。フランス国立宇宙開発センター(CNES),アメリカ航空宇宙局NASA),アメリカ海洋大気局(NOAA)が共同で開発した。海面上の漂流ブイ気球,動物などに取り付けられた発信器からの電波を観測衛星で受信。衛星の移動で起こったドップラー効果による,発信周波数と受信周波数のずれから,発信器の位置を割り出す。このシステムを使えば,漂流ブイの移動から海流の流れが推定できるほか,ウミガメなどの海棲動物,陸上動物,鳥などに発信器を付けることで,その生態も観測できる。アルゴスとはギリシア神話に登場する100の眼を持つ巨人のこと。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む